望ましい朝食を勧めるも全否定、しかし...
そこで、管理栄養士から勧められた食品をキヨシさんに提案してみた。
編集部「毎朝、ジューススタンドで絞りたてのフルーツジュースを飲んでみてはどうでしょう」
キヨシさん「うーん、通勤途中に店がないんで難しいですね。それに毎日となると、予算も問題もありますし」
編集部「なるほど、では飲むヨーグルトは。コンビニで買えますよ」
キヨシさん「いやー、口がサッパリしないと厳しいなあ」
編集部「では、バナナを食べるとか」
キヨシさん「ムリムリ。口の中がゴワゴワしちゃってとても食べられない」
全否定...。ようやく朝食が習慣化されてきたキヨシさんに、多くを求めるのは酷かもしれない。だが、このままでは「間違ったダイエット」に突き進んでしまう恐れがある。軌道修正するなら今しかない。とは言え、有効な手段が見つからない。
すると、キヨシさんがポツリとつぶやいた。
キヨシさん「やせただけじゃ、何にもならない...」
体重は順調に減っている。生活習慣も、ダイエット開始前と比べれば好転してきた。それでも、いまひとつ大きく前進できない。例えば、たびたび苦しんでいる腰痛を解消するにはウォーキングが一番だと頭で理解してはいるが、強い意志を持って続けられない。そんな自分に、いらだちを感じているようだ。
キヨシさん「健康でありたいんです!」
36歳男の悲痛な叫びが響いた。これは「生みの苦しみ」だろうか。壁を乗り越えたとき、大きな成果が待っていると信じたい。