太るのは勝手ですが、健康に長生きできますか?
もう1つの調査は、「肥満の度合いと生涯医療費の関係」である。医療費の負担は、一番額が多いのが「肥満」で、「小太り」「標準」「やせ」の順で低くなる。太るにつれて病状が重くなり、カネがかかることを示している。この2つの調査の意味するものは何か。ある専門医はサイトの中でこう語る。「小太りは、確かに長生きするかもしれないが、『長生き=健康』ではないということだ。私は、長生きの寝たきりより、健康な標準を目指したい」。
介護のサイトを見ると、「長生き小太り」は全然喜ばれていない。「お願いだから太らないでください」という女性のブログを見ると――。「重たい母を介助するのに、それはそれは大変な苦労もあって。私は母よりやせていましたが、気づくと母と同じ体型になり、後ろ姿が母そっくりに。母に願うことは、とにかく太らないで! 『太ってようがあんたにゃ関係ない』と思うでしょうが、ヘルパーを頼むと2人の時も。表現は悪いけど、デブは2倍料金です!」。
自分一人で長生きできるとは思わないことだ。