小太りは長生きするってホント?

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中年までは標準体重キープ、65歳以上で小太りに

   長生きといえば、1999年に厚生労働省が100歳以上の高齢者1907人の肥満度を調べた結果がある。すると、BMIの平均は男性20.5、女性19.5で、ともに基準値の22以下だった。BMI25以上の「小太り」は、男女とも5%前後。やはり、太ったままで100歳まで生きられる人は稀なのだ。

   そこで、坪田一男氏は著書の中で、こうアドバイスする。「日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌能力が弱いため、血糖値を下げられず、太るとすぐ糖尿病になってしまう。BMI25あたりが糖尿病になりやすいラインです。40~50歳ぐらいまではBMIが低い方がリスクは少ない。でも65歳を超えると、栄養やタンパク質不足のリスクの方が大きくなる。中年までは標準体重をキープし、65歳以上は小太りになることです」。

   ところで、実は「小太り長生き説」の裏には、こわい現実が隠れているのだ。東北大学は、目立たないが、大事な調査も2つ同時に行っている。1つは「肥満の度合いと病気になる率(有病率)の関係」だ。最も病気になりにくいのは男性でBMI22.2、女性で21.9だった。ともに基準値の22に近い「標準体重」の人々だ。有病率は基準値を真ん中にU字型のカーブを描く。やせるにつれ、太るにつれ、どんどん有病率は高くなる。「小太り」は抵抗力があるかもしれないが、「標準」より病気にかかりやすいのだ。

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