歌手の小林幸子さん(61)が「NHK紅白歌合戦」に4年ぶりに出演する――そんなニュースが流れ、「ラスボス幸子の復活だ!!!」とネットで歓喜の声があがった。
小林さんは事務所トラブルの影響でテレビから干され、次のステージとして選んだのがマンガ、アニメ、ゲームといった「オタク文化」だった。この変身は大成功した。ボーカロイド「初音ミク」の替え歌が有名で、「紅白は初音ミクのコスプレで出てほしい」といった要望も出ている。
ゲームの最後の敵「ラスボス」のようだと大人気
小林さんが再び紅白出場歌手に選ばれるのではないか、という噂は既に2014年の紅白から囁かれていた。小林さんのド派手な衣装は毎年の紅白の目玉の一つだった。テレビの露出がなくなる中で、「ニコニコ動画」などネット上で人気を獲得していった。今やオタクのアイドルになった小林さんをNHKも無視できなくなっているはずだ、というのが理由だった。2015年10月に入ると小林さんの紅白出場が内定したという情報が出てきた。15年11月19日に日刊スポーツが「4年ぶりに復帰することが19日、分かった」と報じた。歌手としてか、企画コーナーでの出場かは流動的だそうだが、これまでのような豪華衣装での登場は確実だと書いている。
小林さんがオタク文化へ活動の場を移したのは、事務所とのトラブルがあった12年の「ニコニコ動画」番組への出演からだ。演歌とオタク文化では隔たりがありすぎるような気もするが、実は小林さんが紅白歌合戦で披露する衣装はRPGなどゲームに出て来る最後の敵「ラスボス(ラストボス)」のようだとしてオタクに人気だった。
また、アニメ映画「ポケットモンスター」のエンディングテーマ曲を歌ったり、アニメの声優や吹き替えにも参加、ゲームのキャラとしても登場するなどその下地はあった。12年に出演した「ニコニコ動画」の番組は非常に好評で、ここが新たな拠点となった。13年9月からは「ニコニコ動画」の「歌ってみた」への投稿を始める。最初に投稿した「ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた」は閲覧数が200万を超えている。
そして初音ミクの曲を基にした「さちさちにしてあげる♪」「千本桜 歌ってみた」でオタクの心をわしづかみにしてしまった。その年の年末に「ニコニコ動画」で放送した、「ラスボス小林幸子による年越しライブ&カウントダウン」には85万4946人の来場があり、26万7167のコメントが書き込まれた。