ペットに初のメタボ基準 飼い主と仲良く太り過ぎ対策

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   ペットの寿命が延びるにつれ、人間と同じような生活習慣病にかかる犬や猫が増えているが、日本獣医生命科学大学の新井敏郎教授らの研究チームが2015年11月、生活習慣病予防のために犬と猫のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の基準を初めて作った。

   この基準は2016年秋をめどに、東京都獣医師会に加盟する約700の動物病院で活用される予定だ。

  • 猫ちゃんのぽっちゃりを可愛いと思っていると、メタボの心配が
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ペットの糖尿病や心臓病が急増

   近年、飼い主のエサのやり過ぎや室内飼育による運動不足で、肥満や糖尿病、心臓病、がんになるペットが急増している。そこで、新井教授らのグループは2008年から生活習慣病の前兆にあたるメタボを判定する基準作りを研究してきた。人間の基準は2005年に作られたが、犬や猫は今回が初めてだ。

   カギになる肥満度は、犬種によって体型や体重の差が大きいため、単純に体重や体脂肪率では決められない。そこで、牛や豚などの家畜も含めた飼育動物の健康状態をみる「BCS」(ボディ・コンディション・スコア=体型健康指数)を使った。犬や猫の肥満状態を視診(外見の太り具合をみる)と触診(触って脂肪の付き具合をみる)の両面から総合的に判断し5段階で評価する。「1」が痩せ、「2」がやや痩せ、「3」が理想体型、「4」がやや肥満、「5」が肥満だ。

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