好意から批判的な立場に転じた人も
漫画家の小林よしのり氏は、もともとSEALDsに好意を持っていたが、どちらかといえば批判的な立場に転じた。
デモが話題になりだした当初、7月11日のブログでは「シールズとかいう若者にやや好感」「ちゃんと安保法制の中身を読んで議論してるのだな」と評価していた。
しかし、法案成立が近づき、デモがどんどん大規模になっていく段階で、批判的な立場を明確にしていった。9月12日、ブログで「国会前のデモ集団と、わしの考えには実は深い溝がある」とし、
「最も違和感を覚えるのは、あのデモ集団や、そこに参加する知識人・著名人たちは『デモこそが民主主義』と勘違いしていることである」
と書いた。さらに11月10日のブログでは「オシャレなデモ?『民主主義とは何だ?』クソくらえだ!」とまで言ってのけた。
SEALDsは10月28日、2016年の参院選後をめどに解散すると表明したが、安保法案成立後も各地でデモを行っている。
総務省によると、政治団体としての届け出もあったという。公式サイトでも個人寄付を呼びかけるページに「政治資金団体への寄付には政治資金規正法が適応されます」とあるが、何を目的とする政治団体なのか、具体的なことは分からない。