道ならぬ恋はあなたのせいではない? 豪の大学が「不倫遺伝子」発見

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貞淑なネズミを奔放なネズミに変える魔法の物質

   ところで、「AVPR1A」型遺伝子とは、いったい何者なのだろうか? この遺伝子が注目されたのは、2001年に発表された野生のハタネズミの研究からだ。ハタネズミの仲間は一夫一婦制の種と、自由恋愛の種に分かれる。両者を分けているのが脳から分泌される一夫一婦制を促す物質の「アルギニン・バイプレシン(AVP)」とわかった。そして、その物質を体に取り込む受容体の遺伝子が「AVPR1A」型なのだ。

   「AVPR1A」型遺伝子が多いと、AVPを多く取り込むので一夫一婦制になる。逆に「AVPR1A」型遺伝子が変異をして、AVPを取り込むことができなくなると自由恋愛になる。実際、ハタネズミの実験では、遺伝子を操作して、貞淑な一夫一婦制のネズミを奔放な自由恋愛のネズミに変えることに成功している。

   人間の場合はどうか。もちろん、こうした研究には「たかが遺伝子1つで男女の問題が影響を受けるほど、人間は単純ではない」と否定的な専門家は多い。親が自由奔放だから子どももそうだとは限らない。私たちは両親から1つずつ「AVPR1A」型遺伝子をもらい、様々な組み合わせで変異を生みだす。それがある特定の変異になると、パートナーを泣かせる結果になるらしい。

   自由恋愛を謳歌しているアナタ、もし不倫がバレてしまったら、「ごめん、みんな遺伝子が悪いのよ」とあやまるのもアリかもね。

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