東京五輪に向け「おもてなしトイレ」を 最先端、羽田空港の取り組みから学ぶ

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「和式トイレ」設置の理由を質問

   参加者は、実際に国際線ターミナル内のトイレも見て回った。最初に訪れた「補助犬専用トイレ」は1階に設置されており、国内の空港では初の試みだ。補助犬とは、盲導犬や介助犬など体の不自由な人を助ける役目を担う。

   このトイレは普段は施錠されているが、入口横のインターホンを押して係員を呼び出し、開けてもらう仕組みだ。中は補助犬の洗い場にシャワーが設置されており、車椅子でもスムーズに出入りできる。

   続いて一般トイレや多機能トイレを見学。参加者は実際に中に入って状況を確認しながらお互いに感想を言い合ったり、車椅子を利用する参加者から意見を聞いてメモを取ったりしていた。

   TIAT職員との質疑応答では、「補助犬トイレの使用頻度はどのぐらいか」「停電が72時間を超えたらどうなるか」といった疑問や、「トイレマークの男性用の青色が、色調が抑えられていて少し見えにくい」という指摘が出た。また、いわゆる「和式トイレ」を設置した理由を問われたTIAT職員は、「10年前の設計時に、和式も各トイレにひとつ設けようと決めた」と説明していた。

   日本では2019年にラグビーワールドカップ、翌20年に東京五輪・パラリンピックと国際規模のイベントが控えている。世界中からやってくる人たちを「おもてなし」するうえで、トイレの充実も欠かせないだろう。

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