たばこと無縁な女性も肺がんになる 前兆を見過ごしたまま進行の恐れ

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定期健康診断を受けたのに、なぜ見つからなかったか

   体に異変を感じたOLが医師の診断を受けた。結果は「肺にがんらしきものがある。ステージ3」と宣告された。「定期健康診断を受けていたのに、なぜ見つからなかったのか」と落ち込む女性。実は胸部X線検査の際、肋骨や心臓に隠れてがんが見過ごされる場合がある。そうすると、気づかないうちに肺がんが進行してしまう恐れが出てくるのだ。

   たばこを吸わないこのOLの病名は、「肺腺がん」。女性の非喫煙者に多く、近年増加しているという。肺の奥にできやすいため、せきなどの自覚症状が出にくい。手術は「ステージ3」以降は難しくなるのだが、肺腺がんは早期発見が簡単ではなく、見つかった時には手術できないことが多いのも難点だ。

   では、どうすればいいのか。抗がん剤や放射線治療といった手段はあるが、患者への負担が小さくない。これに対して近年注目されているのが「分子標的薬」。がんの細胞の特徴を認識して、増殖、転移する特定の分子だけを攻撃するので、正常な細胞を傷つけず、副作用が小さくなる。保険が適用され、通院治療が可能なのも患者側にとってはありがたいだろう。

   児島医師によると、新しい分子標的薬の創薬は全世界で進んでいるそうだ。

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