【THEセンタク】(日本テレビ系)2015年11月1日放送
「あの病気になったらどうする?日本人の2大がんSP」
肺がんは今日、日本国内で、がんによる死因のワーストワン。進行が速く、体の他の部位に転移しやすいうえ、前兆を見逃しがちな厄介者だ。
「たばこを吸っている人がかかりやすい」というイメージが強いが、実はそれは大きな間違いだという。
急な息切れや胸の痛み、2週間以上続くせきがシグナル
健康と喫煙の関係を示す「ブリンクマン指数」というものがある。1日に吸うたばこの本数に、喫煙年数を乗じて算出する。例えば「1日10本を40年間吸い続けている人」の方が、「1日50本を5年間吸っている人」より数値は高くなるが、それは肺がんで死亡する危険度が増すことを意味する。指数が「400」を超えたら危険水域だ。
番組の司会者、お笑い芸人の加藤浩次は1日20本を26年間続けている。ブリンクマン指数について聞くやいなや、こう口にした。
加藤「ダメだダメだ、もうダメだ。ここまできたら吸い続けるしかないわ」
ゲスト一同「開き直った(笑)」
番組に出演した俳優、杉浦太陽は「3日に2箱」のペースで13年間続けているという。指数は400を下回り「ギリ、セーフです」と安心したが、隣にいた女優、高畑淳子から「やめ時だ」とツッコまれてしまった。
杉浦「今、やめたらセーフか。うわ、迷うなあ」
だが実は、たばこを吸わないと肺がんにならないとは限らない。番組ではシミュレーションとして、たばことは無縁なひとりのOLの例を紹介した。営業で外出する直前、急な息切れに襲われた女性。東京慈恵医大葛飾医療センター副院長・児島章医師は、普段の通勤で駅の階段上り下りや早歩きで息が切れるようだと、「心肺機能が急激に低下した可能性がある」と指摘。そのうえで、場合によっては医師の診断を受けるよう勧めた。
なおこのOLは、その後急な胸の痛みに襲われた。児島医師によると、肺は痛みを感じる知覚がない。ただし、がん細胞が肺の表面の「胸膜」に至ると痛さを実感するという。
こうした前兆のほかにも、せきが2週間以上続く場合は注意が必要だ。風邪なら、せきがこれほど長期に渡ることはない。