都会人は「睡眠不足」じゃなかった 狩猟採集民族の「眠り」に学ぶ

よき睡眠の秘密は気温にあり。ヌクヌク暖房はダメ

   では、超短時間睡眠でありながら、どうやって高い睡眠の質を得ているのだろうか。シーゲル博士は「狩猟採集民族の睡眠は、光よりも気温との関係が深い」と指摘する。気温が下がると眠りにつき、夜間の最も気温が低い時間帯には眠り続ける傾向がみられた。また、暑い夏より寒い冬の方に長く眠り、サン族では平均で53分、チマネ族では56分、冬の方が長く寝たという。

   シーゲル博士は「現代人の睡眠不足解決のヒントが温度にある」とコメントしている。冬が近づいているが、ヌクヌクと暖め過ぎた部屋で寝ないほうがいいいのかもしれない。