「マタハラもいいとこ」「会社は正論」と賛否真っ二つ!
そうしたなか、資生堂の「女性の働き方改革」は「資生堂ショック」といわれ、インターネットでは資生堂に対する「不買運動」を呼びかける声まであがる。
「不公平だって言ってる社員はなに?母が自分を産んでくれた時に会社から『育休は甘え』ってDVD送付されたらどんな気分になるか想像もできないの?」
「育休や時短してない社員にシワ寄せいくのは必要な手当てや人員を用意してないからじゃん。それ棚上げして『甘え』だなんだ言うとかマタハラもいいとこだよ」
「よくもまあ女性相手の会社がこんなこと言えたな。女性を敵に回してどうする。売り上げ落ちるぞ、これは」
「ひどいな。育児中の社員の労働時間を減らすことで他の社員に対する負担が高まると言うなら、社員数を増やせばいいのに」
などといった批判の声が殺到。
とはいえ、一定程度の理解もあるようで、
「『資生堂ショック』のニュース、出だしこそ『はぁ?ふざけんな』だったけど内容ちゃんと見たら『ああなるほどね』となる内容だったよ」
「資生堂の流れは自然やと思うけどなぁ」
「ベビーシッターの補助とか、かなり手厚いじゃん。社員である以上、できるだけ働いてくれ、レベルアップしてくれっていう会社のほうが正論だぜ」
と、資生堂を「支持」する声もあり、賛否両論が交錯する。
運用がはじまって1年7か月が過ぎ、資生堂は「DVDは育休中の人にも見てもらっていますし、復帰された人もある程度は理解して、納得していただいていると考えています」と話している。
企業アナリストの大関暁夫氏は、「企業には社員への『役割期待』があります。きちんと給与を払っているのであれば、社員にはそれに応じた働きがあるもの。同じ職場でシフトに偏りが出て不平等になっているとしたら、そのほうが企業としては問題です」と話している。