【女の相談室】和式トイレを冷たい目で見ないで 実は女性の悩み解消する凄いヤツ

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楽そうでフン張り続けていた洋式トイレ

   ところが、洋式トイレで座っている状態だと、恥骨直腸筋が緩まず、腸が曲がったホースのままの状態になっている。このため、排便するのに余分に気張らなくてはならず、腸や肛門に大きな負担がかかってしまう。つまり、洋式トイレの場合、いつも腸の蓋が半開きのまま、わたしたちはフン張っていたわけだ。これが、和式トイレのしゃがんだ状態になると、恥骨直腸筋が緩んでホースが真っ直ぐの状態になり、排便がスムーズに、かつ徹底的にできるのだ。

   エンダースさんは、しゃがむトイレを使用する約12億人のアジア人に痔(じ)や憩室症などの腸疾患を患う人が非常に少ないことに着目した。憩室症は腸の中に風船状の袋ができ、中に便などが溜まり、炎症を起こす病気である。欧米人に多い病気で、米国人は60歳以上になると、2人に1人は罹(かか)るといわれる。日本人ではかつて5は%ほどしかみられなかったが、最近では、高齢者の2~4割近くが罹るようになった。従来は、欧米人に比べてアジア人に腸疾患が少ないのは、食生活の違いが原因といわれてきた。しかし、アジア人の食生活は様々であり、エンダースさんは、しゃがむトイレの無理のない姿勢が便秘を防ぐなど腸や消化器官、骨盤への負担をやわらげてきたからだと分析したのだ。

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