線路に吐いていたら電車と「ゴン」 忘年会シーズンを控え、危険注意!

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ホームで起きた事故の62.4%は酔った客が原因

   「ホーム上」での接触事故は意外に多い。国土交通省が公表している14年度の「鉄軌道輸送の安全にかかわる情報」では、列車や車両で人が死傷した事故のうち、列車の衝突、脱線、火災、踏切事故を除いたものを「鉄道人身傷害事故」と呼んでいる。線路に立ち入ったり、ホーム上やホームから転落して起こる事故は、この「鉄道人身傷害事故」にあたる。

   14年度に発生した人身傷害事故の件数は前年度比6.7%増の449件。これらの事故で死傷者は5.9%増の451人で、そのうち死亡者数は5.5%増の193人だった。

   449件のうち最も多いのが「線路内立ち入り等での接触」で207件(46.1%)。自殺もこの中に含まれるようだ。続いて「ホーム上で接触」の170件(37.9%)、「ホームから転落して接触」の57件(12.7%)の順に多かった。ホームをめぐる事故が過半数だということが分かる。

   死傷者の数を見ると、ホーム上の接触による死傷者は171人、転落後の接触による死傷者は57人。そのうち死亡したのはそれぞれ10人、24人だった。

   別の国交省の統計によると、13年度にホームで起きた事故の62.4%が酔った客によるものだ。月別にみると12月、1月、4月が圧倒的に多い。やはり忘年会と新年会、新年度の歓迎会のシーズンに要注意、というわけだ。

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