ネット上では「海外にも通じる味」
そんなマルタイの救世主となったのが、香港や台湾、中国を中心とする海外でのとんこつラーメン人気。熊本の「味千ラーメン」などが海外で成功したことでとんこつラーメンが定着し、マルタイの棒ラーメンも受け入れられた。円安効果で現地でも購入しやすくなったうえ、食の安全への関心が高まるなか、日本で生産した製品への信頼感も消費者を引き付けた。
これを受け、ネット上では「赤字脱してよかった」「海外でも通用する味」「これからもがんばれ」などとマルタイファンの熱いコメントが並ぶ。
輸出が急増したマルタイは棒ラーメンを生産する佐賀工場の従業員を約40人から約60人へと増やし、設備も増強して生産能力を引き上げて対応している。勢いに乗って今後もベトナムやタイ、マレーシア、インドネシアなどへと販路を拡大していく考えだ。