生にんにくより強力な黒にんにくのパワー
最近、ブームになっているのが、「黒にんにく」だ。その名のとおり実が黒く、スーパーで見かけた人も多いだろう。生にんにくを高温・高湿のもとで1か月ほど熟成発酵して作る。生にんにくに比べて殺菌力や抗酸化力が数倍高く、においも少ない。味は甘めで「フルーティー」という人が多い。見た目のグロテスクさと値段の高さに目をつむれば、健康効果は生にんにくより高いといわれる。
では、にんにくのパワーを最大限に生かすには、どう料理すればいいのだろう。料理専門家のサイトをみると、「すりおろすのが一番。次にみじん切りかスライス」という。パワーの源アリシンは、調理法によって様々な硫黄化合物に変化するので、期待する健康効果に応じて調理法を変える必要がある。詳しくは「もっと知りたい人へ」で紹介している「にんにく大辞典」のサイトを見るといい。ただ、大原則は「油に溶かすこと」。アリシンは揮発性が高く、放置すると20分ほどで空気中に逃げてしまう。にんにくをドレッシングに入れたり、炒め物に利用したりして、アリシンを油の中に閉じ込めてしまうのがコツだ。