【健康カプセル! ゲンキの時間】(TBS系)2015年10月18日放送
「薄毛&白髪の改善法」
「人間は中身が大切」とはよくいうが、第一印象の大部分を占めるのは見た目。男女を問わず、見た目の悩みでいちばん大きいのが髪だ。髪に関する2大お悩み「薄毛」「白髪」の両方に効くという画期的な改善法を紹介する。
MCの三宅裕司「僕は64歳だけど関係ない。白髪はないし、染めてもいない」
アシスタントの英怜奈「わあ~、すごい。黒々としていますね」
MCの渡辺満里奈「私もまだですよ~。白髪が気になりません」
母方のお爺ちゃんの髪は大丈夫?
番組の冒頭、髪にまつわる都市伝説をクイズ形式で検証した。解説は、男性の髪のケアが専門の「メンズヘルスクリニック東京」の小山太郎医師。
(1)ワカメを食べると髪の量が増える。答えは「ウソ」。
小山医師「ワカメの見た目のイメージからきたもので、ミネラルと髪の量は関係ありません。ヒジキを食べると黒髪になるという噂も、ヒジキの見た目からくるウソです」
スタジオ内は「え~」「ショック!」と騒然。
(2)薄毛の人は性欲が強い。答えは「ウソ」。
小山医師「男性ホルモンと酵素が結合するとDHTという脱毛因子ができますが、これだけでは抜け毛の原因になりません。DHTが毛根の受容体と結合すると髪の毛を作らなくする信号を出します。ハゲは絶倫という有名な噂は、男性ホルモンが独り歩きしてできましたが、抜け毛の原因では受容体の方が重要で、性欲の強さとは関係ありません」
スタジオ内「......」と無言。
(3)白髪を抜くと白髪が増える。答えは「ウソ」。
小山医師「白髪でも抜いてはダメ。毛が生えてこなくなり、薄毛になります」
(4)薄毛と白髪は遺伝する。答えは「ホント」。
小山医師「髪に関する遺伝子は母親から遺伝します。特に男性型脱毛症は隔世遺伝するので、母方のお爺ちゃんに似てきます」
ここで、「薄毛」の人々の頭皮をマイクロスコープでチェックする。正常な人の頭皮と比べると、毛穴から出る髪の本数が少なく、太さがバラバラだ。また、風呂場でシャンプーしてもらい、抜けた毛の本数を調べると66本もあった。
小山医師「人によって違いますが、1日に100本くらい抜けるのが普通ですから気にしなくていい。問題はこれから成長する細い毛が抜けるケースで、薄毛になりやすいのです」
髪の命は頭のやわらかさ次第
ここで髪が抜けたり、白髪になったりするメカニズムを解説。髪の毛には、伸びて太くなる成長期、その成長が止まる退行期、新たな毛に押し出されて抜ける休止期というサイクルがある。脱毛因子のDHTが毛根の受容体と結合したり、生活習慣の影響で頭皮が硬くなったりして、このサイクルが崩れると抜け毛が多くなる。また、髪の毛はもともと白い状態で生えてくる。成長する過程で、メラノサイト(色素細胞)から出るメラニン(黒い色素)が黒くするわけだが、頭皮が硬くなると、メラニンが生成されずに白髪になってしまう。
薄毛と白髪対策は、ともに血流を良くして血液が毛根の隅々にまで行き渡るようにすることが大事なのだ。血流の良し悪しの基準は頭皮の硬さだが、自分で調べる方法がある。親指を中に入れて握りこぶしを作る。頭皮の硬さが、親指と人差し指の間と同じ柔らかい感触なら血流が良い状態。手の甲と同じなら平均的。関節の上と同じ硬さなら血行不良で、要注意だ。
伝説のゴッドハンドが編み出した薄毛のタイプ別洗髪法
薄毛と白髪を改善する髪の洗い方「髪様シャンプー」を考案した、全国理容連合会名誉講師の板羽忠徳さんが登場。頭髪一筋50年、ゴッドハンドで髪に悩む3万人を救ってきた人だ。ご自身も、薄毛の家系に生まれながら、70歳にして地のままの黒々としたアフロヘアーの持ち主だ。
三宅「こりゃ、すごい人だね。親の遺伝を完全に覆しているよ~!」
番組では板羽さん伝授の「髪様シャンプー」の方法を紹介した。
(1)シャンプーは2回行う。1回目は頭皮の皮脂を取り除くため。2回目は頭皮のマッサージのため。シャンプーの量は500円玉くらいの大きさがいい。
(2)1回目は、シャンプーを髪全体につけて泡立てていく。指の腹で髪全体をもみ洗いして皮脂を落とす。
(3)2回目は、まず横と後ろを洗い、最後に頂点を洗う。横と後ろから頭頂へと、心臓に近い部分から洗うことで、血液を頭の末端まで行き渡らせる。
そして、ここからが薄毛のタイプによってマッサージ方法が異なる。
(4)前頂部が気になる「M字型」のオススメは、両手の親指と人差し指を重ねた「カニ型の組手」を作る。M字の部分に親指と人差し指を当て、頭皮を中心に寄せたり離したりを繰り返す。こすり過ぎると髪の毛が抜けるので、頭皮だけを動かすのがコツ。
(5)続いて頭頂部が気になる「O字型」のオススメは、両手を組んで親指を上げる「エイ型の組手」を作る。手の土手の部分で頭頂部の頭皮をはさみ、上に持ち上げるようにマッサージを行う。ぴったり指を押し付けて頭皮だけを動かすのがコツ。
(6)すすぎ方は、指でガーッと掻きながら洗い流すのは、生えてきた毛が抜けてしまうのでNGだ。指の腹を使って頭皮を動かしながらすすぐこと。シャワーのお湯を頭皮に叩きつけるようにマッサージするのも効果的だ。
(7)乾かし方も、タオルで乱暴にゴシゴシ拭くのはNG。タオルを頭にかぶせて、頭皮を揉み込むように刺激しながら乾かすと、血流がアップしてよい。
板羽忠徳さん「新しい毛を、大事に大事に育てるつもりでシャンプーしてあげると、必ず生えてきますよ」