「当該社員による重要データ等へのアクセスは行われていない」
加えて、個人情報の入手手段についての「疑惑」も持ち上がった。リストに掲載された1人が「私が現在非公開にしている情報が、このリストにおいて公開されているので削除をお願いします」とコメントしたことがきっかけだ。エフセキュアはFacebookと提携していることから、ネット上では「会社のシステムを不正使用して個人情報を集めたのでは」として大騒ぎになったのだ。
もっともこの文面を見る限りでは、削除依頼している情報がもともと非公開設定だったのか、リスト公開後に非公開設定にしたのかは分からないが、ネット上では前者だと受け取られたようだ。
炎上状態が続く中、男性は突然アカウントを削除した。11月3日、カントリーマネージャーが本件を把握したとのツイートを投稿してから間もなくのことだった。
そして翌4日には同社が公式サイト上で
「エフセキュアは、社員の行動規範には厳しい基準を設けており、本件を非常に重く受け止めており、現在この件について社内調査を進めております」「今回の件により、皆様に多大なご心配をお掛けし、心よりお詫び申し上げます」
とのコメントを発表。
また、「当該社員によるエフセキュア重要データ等へのアクセスは行われておらず、本件によるお客様へのエフセキュアのサービスやデータに影響はございません」とも説明しており、エフセキュアの社員であることを事実上認めた形だ。
J-CASTニュースでは「重要データ等へのアクセス」がFacebook上の非公開設定情報を指すのかなどを確認するため、5日に取材を申し込んだが、「本件に関し、現在、社内調査を進めており、コメントは差し控えさせて頂いております。今後、新しい情報が分かり次第、弊社ウェブサイトでご報告致します」として応じてもらうことはできなかった。
なお、この男性は取引先の担当者が「反原発」「選挙で共産党に投票した」ことなどが分かった際に「今後優先的に発注出します」「多めに発注したるわ」といったツイートを投稿していたことも分かっており、同じく問題視されている。
騒動は今しばらく続きそうだ。