子どものころから今に至るまで、アトピー性皮膚炎もちです。
幼稚園年長のころから皮膚科に通い、当時は飲み薬も処方されていました。母によると、当時は医師から「小児アトピーなので、中学生ぐらいになったら治りますよ」と言われたようですが、いまだに悩まされています。一番ひどかった大学生のころに比べれば症状は大分改善しましたが、完治はせず、自分の健康のバロメーターとして、うまくつきあい続けている日々です。
べったり、ねっとりのハンドクリーム塗るけれど...
私の場合、乾燥がひどいと悪化するアトピーのため、ここ南カリフォルニアの冬の乾燥気候は、お肌の敵です。乾燥しないようにハンドクリームが欠かせないのですが、一般の人が使うようなハンドクリームは全くダメ。ベタベタの、そのまま車のハンドルを握ったら、あとがべっとりついて、ねっとりするようなハンドクリームでないと私の「超乾燥肌」には効果がありません。
数年前、症状が悪化し、かゆみがとまらないことがありました。それまでは、かかりつけの医者に症状を説明して、塗り薬を処方してもらっていたのですが、「これは一度、米国でも皮膚科専門医に診てもらおう」と決心して医者を探しました。
ところが「皮膚科」で検索すると、出てくる出てくる「美容皮膚科医」(笑)。そうはいってもアトピーなどのアレルギーも診てくれる医者もいるだろうと、診察内容をじっくり読んでも、強調されているのは「美容皮膚科」「美容形成」ばかり。やっとの思いで、アレルギー専門医を探し出して、診てもらいにいってきました。
私の症状は医者によって「アトピー」という医者もいれば、「主婦湿疹」と言われる場合もあります。主婦湿疹とは、食器洗いなど頻繁な水仕事が原因で手にかゆみや水ぶくれができる症状を指します。いずれにしろ、かゆいのは確かだし、悪化の原因が乾燥であるため、ひどいときはかゆみ止めに加えて、こまめにハンドクリームを塗るように指示されます。日本でもずっとそう言われていました。
1日3回、1か月間服用で肌にうるおい出た
米国で診てくれた専門医のひとりは、「あなたの場合は体の中から乾燥をとめなければならない」と説明。かゆみ止めの薬、ハンドクリームとともに、フィッシュオイル(fish oil)か亜麻仁油(Flaxseed oil)のサプリメントを飲むようにと言われました。
「亜麻仁油サプリ」はオーガニック食品を取り扱っているスーパーで、お店の人のアドバイスを聞いて購入しています。価格はブランドや容量によってまちまちですが、私が選ぶのは100錠入りで8ドル(約960円)のソフトジェルタイプです。
私が服用していたサプリには1回1錠、1日3~6回の服用指示があったため、たいていは1日3回にして1か月間続けて飲んでいました。すると、肌にうるおいが出るなどかなり効果がありました。今は他のサプリも常時飲んでいるため、あれこれ一緒に飲みたくないという気持ちもあり、乾燥がひどくなる季節や「かゆみがやってきそう」と感じる時にのみ、服用するようにしています。サプリの効能は信用していますが、頼り切りになるのもよくないと考えているからです。
今年は異常気象で例年より湿度が高く、蒸し暑い夏だった南カリフォルニア。例年以上に暑い秋で本格的な秋の訪れを感じることはありませんが、徐々に空気が乾燥してきました。そろそろオイルのサプリメントを手元に準備しておいたほうがいいかなと思う今日この頃です。
●筆者プロフィル
北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、米国大統領選挙、ハリウッドゴシップ。