菅官房長官、日台「両国」を「両岸」に訂正
今回の呼称問題は、日本も無縁ではない。菅義偉官房長官は11月4日午前の会見で、会談について
「我が国としては、今日に至るまで、台湾をめぐる問題は当事者間の直接対話によって平和的に解決されることを期待するという立場だった。こういった観点から、今後も状況の推移を注視していきたい」
と論評しながら
「両国はかつては緊張関係にもあったので...」
とも述べた。日本政府は台湾を国家として承認していないため、後に「両国」を「両岸」に訂正していた。
互いの統治権を認めていないという点では、中台と南北朝鮮は共通している。ただ、互いの呼び方をめぐっては中台の方が複雑なようだ。00年6月に韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日主席が会談した後に出された6.15南北共同宣言では、両首脳の肩書は、
「大韓民国大統領 金大中」
「朝鮮民主主義人民共和国国防委員長 金正日」
だった。