100歳長寿の男性の性格は「飄々」、女性は「一家の主」タイプ
長生きと性格は関係があるのだろうか。2000年に慶応大と東京都健康長寿医療センターが、合同で都内の100歳前後の長寿者(百寿者)を調べた研究がある。約300人に直接会ってインタビューをして性格も調査した。その結果は、「ターマン&フリードマン研究」とはまったく逆で、研究チームの1人はサイトの中でこう語っている。「百寿者の方たちは、皆さんとにかくポジティブ。寝たきりの人でも驚くほど気持ちが前向きで明るい。『布団の中でつまらなくないか』と聞くと、『自分が若い頃に作った歌を歌ったり、昔のことを思い返したり、少しも退屈じゃないよ』と答えてくれました」。
そして、百寿者に共通する性格をこうまとめている。「男性は、飄々としたマイペースタイプで、凝り性でコレクションなどを好む。女性は、一家の中心的な人物で、家族の世話を一生懸命することに生きがいを感じるタイプ」。
いったいどっちが正しいのだろうか。そもそも、長寿者の共通性を探ろうとすることに無理があるのだろうか。公益財団法人・長寿科学振興財団のサイトでは、冒頭にこう書かれていた。「百寿者の最大の共通点は、ただ100歳であることだけです。加齢に伴い個々の人の違いが際だってきます。100歳になるとこの違いがとても大きくなるようです。それでも、ある程度共通点はあります。幸福感が高く、自分の人生を肯定的にとらえるポジティブシンキングの人が多いことです」。皆さん、個性が激しいということなのだろう。