シャンデリアを加工したダイヤのイヤリングが100万円!
一方、ぴあが運営するチケット販売サイト「チケットぴあ」では、本館で使われていた意匠や案内板・客室プレート、宴会場や館内の壁紙やじゅうたん、手すりなどを使った加工品を定価で販売する。なかには、シャンデリアを加工してダイヤモンドをあしらった、100万円(税込み)もするイヤリングもある。27品目2000点を売り出す予定だ。
商品は2015年11月4日夕方からサイトで確認できる。販売は11月23日からだが、「思い出になるものを譲ってほしいとの声を多くいただいたこともあり、まずは(ホテルオークラの)会員向けに販売します」と話す。一般向けには翌24日からの販売だ。
ホテルオークラの試みに、インターネットでは、
「面白いなこれ。庶民は買えないお値段なのかもしれんけど」
「さすがに貧乏人のアパ-トには不釣り合いだと思うが、気にはなる」
「すんごいビンテージものをふつうに使ってるケースもあるよね」
と期待する声が寄せられる。
ホテルオークラによると、オークション販売の実施を発表した10月27日以降、ホームページを通じた問い合わせが100件超、電話では1日50件超が寄せられ、対応に追われている。「出品物について具体的に知りたい」「会員になるには、どうしたらいいのか」「食器類はないの?」といった問い合わせに混じって、「年配の方が少なくないので、オークションのやり方への問い合わせもあります」と話す。
ちなみに、ホテルオークラの新本館は2020年の東京五輪・パラリンピックの前年の19年に開業する予定。1000億円強を投じて、高さ約200メートルと約80メートルの2棟建てのビルを建てる。「オークラ・ランターン」など、引き継いだインテリアなどは低層階ビルのロビーに置く。