【女の相談室】女性の射精?「潮吹き」の謎がわかってきた

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より良いオルガズムに達するため、「正しい潮吹き」の講習会も。

   「Gスポット」の話が出たので、ここで「潮吹きのメカニズム」として広まっている説を紹介しよう。1944年、ドイツ人医師のエルンスト・グレーフェンベルグが、クリトリスと同様に女性の性欲を喚起する場所を膣内の前壁に発見、そこを刺激すると「ある液体」が膣口から飛び散ったと発表した。その部位は彼の名前から「Gスポット」と名付けられた。以来、多くの性科学者がこの現象と液体の正体について研究したが、謎は解けなかった。膣壁からにじみ出る「愛液説」、尿道から飛び出る「尿失禁説」......。諸説入り乱れたが、2000年代後半に入って有力な説が出てきた。「女性の射精」だというのだ。

   もちろん男性と違って女性には精子はない。男性の精液は、精子が前立腺の液に混じったもので、ペニスの尿道から放出される。女性にも男性の前立腺にあたるスキーン腺という器官がある。スキーン腺は尿道と直結しており、スキーン腺にたまった潮が尿道から放出されることがわかったのだ。

   潮の成分を分析すると、尿の成分が多少交じっているももの、むしろ汗に近いという。潮から男性の前立腺液にあるものと同じ酵素も発見された。液体が尿道から放出される仕組みといい、液体の成分の相似といい、男性の射精に近い形である。スキーン腺の容量は約5ミリリットルで、性的刺激を受けると、たまった潮を含んで膨張する。その量は多いとカップ2杯分にまで達する。

   「女性には男性の精嚢(のう)のように液体をためる器官がありません。多量にたまると刺激を受けてそのまま放出されてしまいます」と女性専門医はサイトで説明する。だから、「潮吹き」は必ずしもオルガズムと一致するわけではなく、不安定なのかもしれない。

   米国では、女性が「正しい潮吹き」の仕方を学ぶ講習会があるそうだ。心身ともにリラックスした状態になり、自分の指でクリトリストと乳首を十分に刺激して快感を高める。そして、Gスポットを2本の指でリズムカルに圧迫して、潮の放出を促す。うまく射精するようになれば、Gスポットを圧迫するタイミングをずらして、射精とオルガズムを同時に得ることができる。なぜ、こんな練習をするのかというと、オルガズムが近づくと尿意が高まり、心理的な抵抗となって絶頂に至らない女性が多いからだ。

   オルガズムは女性の喜び。「潮吹き」はちっとも恥ずかしいことではないのだ。

   もっとよく知りたい人は、社団法人・日本家族計画協会米国の女性器研究サイト「クリトリス・コム」の「女性の射精」

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