尖閣諸島には「未解決な領土問題」が存在 「政府見解」無視の入試問題が横行

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訂正しないと受験生が「尖閣諸島に領土問題が存在していると学習していくことになる」

   聖学院大学(埼玉県上尾市)の「政治・経済」の問題では、軍事費が多い国のランキングの一部を空欄にして示しながら、

「日本は表の(A)との間で東シナ海に位置する島々をめぐって、また(C)とは日本海に位置する島々をめぐって、それぞれ領有権に関する未解決の問題を抱えている」

と(A)と(C)に入る国名を答えさせている。それぞれ「中国」、「韓国」という正解を想定していたようだ。

   鹿児島国際大学(鹿児島市)の「政治・経済」では、教授と学生が会話をしている文章の中で、教授が湾岸戦争(1990年)のきっかけになったイラクのクウェート侵攻について話したのに対して、学生が、

「領土問題ですか。択捉島や国後島などの『北方領土』や竹島、尖閣列島の領土問題は今も未解決ですね」

と応じている。

   入試の出題ミスや参考書の誤記・誤植を指摘している「全国入試問題研究会」(福岡市)では、こういった出題を

「中国の主張と合致する記述となっており、日本人の受験生を対象とした入試問題として不適切」

だと指摘。鹿児島国際大学のケースは回答に直接結びつくものではないが、過去問を解いた受験生が「尖閣諸島に領土問題が存在していると学習していくことになる」として訂正を求めている。

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