サッカーのロナウドやハリウッドセレブも愛用
凍結療法は、もともとは関節リウマチの治療や筋肉痛の改善のために開発された。液体窒素を気化させ、サウナ状の装置の中で零下110~150度の冷気を数分間体に吹きつけて冷やす。全身を一気に冷却させると血管が収縮、その後、血管が元に戻ろうと急速に膨張するため血流が促進、体の中の老廃物や疲労物質を流す。プロ野球の投手が肩を氷などでアイシングする原理をさらに強力化したものだ。
サッカーのクリスティアーノ・ロナウドやNBAのレブロン・ジェームズが自宅に装置を持っているといわれ、2014年10月に韓国仁川で開かれたアジア競技大会では、日本代表選手団が装置を持参した。筋肉だけではなく、新陳代謝がよくなるため美肌効果もあるといわれ、ハリウッドセレブの間でも広がり、2015年7月に女優のリンジー・ローハンがビキニ姿で装置の中に入る姿がニュースで流れた。凍傷よけにマスクと手袋、靴下を身に着ける以外は、ほとんど裸で冷気に当たるのだ。日本にも2014年ごろから都内の美容クリニックで導入するところが出ている。