全身に超低温の冷気を吹きつけることで筋肉痛を抑えたり、疲労を回復させたりする凍結療法(クライオセラピー)で、女性が「凍死」する事故が起き、2015年10月28日、米当局が調査を始めた。
凍結療法はスポーツや美容の面で効果があるとして日本にも上陸しており、安全性が課題になりそうだ。
電話ボックス大の凍結療法装置内で「カチコチ」に
事故が起きたのは米ネバダ州ラスベガスにある美容サロン「リジュブナイス」。10月初め、同サロンのマネジャーのチェルシー・エイクサルバシオンさん(当時24歳)が電話ボックス大の凍結療法装置の中で死んでいるのを出勤してきた同僚が見つけた。発見者によれば、チェルシーさんは「カチコチに凍っていた」という。
前日の勤務終了後に疲れをとろうと装置に入ったとみられ、地元警察は「操作ミス」が原因として捜査を打ち切った。しかし、凍結療法装置は規制がないのが現状で、ネバダ州当局は「安全面での調査を開始する」と発表した。