プロ野球ソフトバンク連覇は「福岡」黄金時代の再来 西鉄時代の三原監督にダブって見える王会長

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   今年のプロ野球日本シリーズはソフトバンクが圧倒的な強さで2連覇を果たした。「福岡」黄金時代の到来で、実におよそ60年ぶりの夢再びとなった。

   日本シリーズ第5戦は2015年10月29日、神宮球場で行われ、ソフトバンクが5-0でヤクルトに勝ち、2年連続日本一に輝いた。

  • プロ球界に約60年ぶりの「福岡黄金時代」がやってきた
    プロ球界に約60年ぶりの「福岡黄金時代」がやってきた
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新人監督で連覇は初めて

「選手たちは、絶対に負けたくない、という強い気持ちで一戦一戦を大事に戦ってくれた。感無量だ」

   工藤公康監督の試合後の話である。

   新人監督の日本一は過去にもあるが、ディフェンディング・チャンピオンとしての制覇は初めてのことだった。前年日本一だけにプレッシャーは大変大きかっただろうと思う。

   しかし、ふたを開けてみれば、戦前の予想通りの勝利。打力を看板に臨んだヤクルトがかすんでしまった攻撃力に加え、登板する投手の多くが150キロ前後を投げる守りと、力の差を見せつけた。

「昨年よりレギュラー取りの競争は厳しかった。自分の力を発揮しなければならない中で選手たちはよくやったと思う」

   こう総括したのは王貞治球団会長。黄金時代の到来、とだれもが認めるチームを作りあげた充実感があった。

   ホークス本拠地の福岡といえば、1956~58年に球界を席巻した西鉄ライオンズの黄金時代を思い出す。地元のオールドファンも感慨に浸っているに違いない。

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