練馬区役所へ爆破予告3回 脅迫文の特徴から囁かれる犯人像

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「警察に捜査を依頼している段階でまだ何もわかっていません」

   脅迫文が発見される度に区役所では対応に追われ、不測の事態に備えるため不要不急の来庁は控えるように呼びかけた。警備員も従来の11人から40人に増強し警戒し、警察も15人態勢で配備された。

   これで脅迫は3件続き、これまでのところ何事もなく騒動は収まっている。それにしても、なぜ練馬区役所が狙われたのか。危機管理室は10月29日、

「警察に捜査を依頼している段階でまだ何もわかっていません」

と答えた。一緒に爆破すると書かれた法律事務所についても、全く関係はない、ということだった。法律事務所に話を聞くと、答えは危機管理室と同じだった。

   犯人が一人なのか複数なのかはわからないが、この3件の脅迫文に共通していることがある。それはネット上で起こった、ある「事件」だ。掲示板「2ちゃんねる」で誹謗中傷を繰り返す人物がいて、不快だと思ったユーザー達はその人物を特定しネット上で吊し上げる報復に出た。吊し上げられた人物は身の危険を感じ弁護士に助けを依頼する。その弁護士は有能だったこともあり「2ちゃん」ユーザーからバッシングの対象となり、弁護士のまとめサイトやwikiが多数つくられ、「尊師」などと呼ばれ、あることないことが書き込まれた。自宅は練馬にあるなどというデマが飛び、口癖は「当職」「ナリ」などと言われた。第二の脅迫文に書かれた名前と住所はこの弁護士を依頼した人物とされ、第三の脅迫文の口調はこの弁護士を意識したものだとネットで囁かれている。ネットで起こった諍いが区役所と弁護士事務所の爆破予告という形に変わったという見方をする人もいて、事件の早期解決が求められている。

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