患者は「疑似医学か医学か、臨床実験で決着つけて」
しかし、医師の側でも肯定的な意見があったのも確かだ。
「治療しないのも選択肢の1つ。そういう考えを広めたのは素晴らしい。対象患者を受け入れる態勢づくりが必要だ」「確かに見つけた以上、何かをしなければという現状は異常。患者の期待値が高すぎるのが問題。人間、いつか死にます」「助けられる場合は積極的に治療すべきだが、若干の延命のみであれば選択の余地があっていい」
患者側でも「進行性のがんは、緩和治療をのぞき治療はとめる」「高齢者の寿命を半年伸ばすのに、抗がん剤を何百万円も使うのは馬鹿げている。抵抗力を弱め、死期を早めるだけだ」という意見が多かった。
患者側で目立ったのは、「一般人は疑似医学と医学の区別がつけられない」「何が真実か判断できないから、臨床試験を実施して(近藤理論を)検証してほしい」という、医学界で「論争」の決着をつけてほしいという意見だ。