輸血で慢性E型肝炎発症 国内で初めて確認

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   肝臓移植の際の輸血でE型肝炎ウイルスに感染し、2人が慢性肝炎を発症していたと、2015年10月26日に共同通信など複数のメディアが報じた。厚生労働省研究班の全国調査によるもので、発症者は60代女性と40代男性。治療の結果、回復したという。

   E型肝炎は、発展途上国では雨季の河川の氾濫により飲み水が下水で汚染されることによる集団感染が多い一方、日本ではブタやシカの生肉や生レバーが感染源として知られる。日本赤十字社によると、北海道がE型肝炎ウイルスの陽性率が高い。また、日本国内で輸血によるE型肝炎ウイルスの感染は過去にも報告されているが、発症が明らかになったのは今回が初めてとなる。

   発症した場合、症状は発熱や腹痛、肝機能の悪化を伴う。妊婦が発症すると重病化する可能性が高いという。

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