結果的に容姿で選ばれる可能性は認める
毎日新聞では、募集開始翌日の10月24日付朝刊の香川版で、「容姿条件ずらり、県文言に批判も」と大きく報じた。
記事では、他の自治体などでは性別を問わなかったり、元気ややる気を条件にしたりしていると指摘した。そして、大学准教授もしている女性団体代表代行が「嫌悪感を感じる女性は多い」「製作者の感覚は時代遅れ」とコメントしたとして、有識者が批判していると報じた。
県側は、記事によると、「問題があるとは思っていない」と説明したという。
しかし、県の農業生産流通課では、毎日の報道後に協議して内容を確認したところ、一部に誤解を受けるところがあると判断してポスターなどを作り直すことにしたと取材に明かした。それまでに、一般の人からは文言が不適切だという指摘は一切なかったという。
容姿を条件にしていることは否定したが、今後については、「お米のイメージに合う人を選びたい」とした。ブランド米は、「色白で粒が綺麗」などとうたっており、結果的に容姿で選ばれる可能性があることは認めた。
県には、電話やメールで5、6件の意見が来ているといい、「どこがおかしいのか分からない」「容姿で選んで何が悪い」「細かいことでクレームつけるな」といった声が多いという。一方、容姿で選ぶことになるとして、「これはどういうことなのか」という声もあったが、少ないとしている。
なお、ポスター100枚、ちらし1万枚の作成に約20万円かかり、一部で税金も使われたが、作り直しはもう少し費用が抑えられるという。