ブランド米のイメージガール募集で容姿が条件だと誤解されたとして、香川県がポスターなどを撤回したことが分かった。しかし、ネット上などでは、その措置に対して疑問の声が噴出している。
「おいで まいさんを探せ!!」。白いワンピースを着た若い女性の写真が使われたポスターやちらしでは、こんなキャッチフレーズが掲げられた。
「容姿が条件となっていると誤解を招いた」
そこでは、ブランド米「おいでまい」のイメージガールを募集するとして、「フレッシュで透明感があり、色白でスタイルの良い方」とうたっていた。応募資格としては、「お米が好きな16歳以上の女性」とあった。さらに、ちらしの裏面では、応募資格としては挙げられていなかったが、「色白美人で透明感のあるイメージガール」と書かれていた。
香川県などでつくる「おいでまい」委員会では、2015年10月23日から募集を始めた。ところが、27日になって、容姿が条件となっていると誤解を招いたとして、ポスターなどを作り直すと県が発表した。
「色白でスタイルの良い方」などの文言を削除し、PR大使と表現を変えて、応募資格も男女を問わず募集するとした。
こうした県の措置について、ネット上では、「そりゃそうだろ」「広く応募できるようにしとかなきゃな」と理解する向きはあった。しかし、「イメージガールなんだから容姿が基準になってて当然だろ」「何が不適切なの?」「審査基準が募集段階で分かって親切だと思うけど」といった疑問の方が多い。
「まい」さんと言えば、女性の方が多いとみられる。それだけに、募集は男女不問としたことに、「イメージキャラで売るんなら女性しかないだろ」との指摘も出ていた。
ポスターなど撤回のきっかけについて、県の農業生産流通課では、毎日新聞の報道を受けたからであることを取材に明らかにした。