昼ドラ的展開を見ても心が動かない
昼ドラが盛んだったころは専業主婦が家事の合間にチャンネルを合わせ、ドラマの進行に自分の姿を投影させて夢を見ながら熱狂した。しかし今は共稼ぎやパートで、平日の昼に自宅に居ることは少なくなった。また「昼ドラ的展開」というのは不倫の末のドロドロの愛憎劇だったり、嫁姑の諍い、主婦間のイジメなどが中心になっている。
「今や不倫は珍しくないし、姑と暮らす人も少ない。さらに実生活の方が平凡でなかったりするわけだから、昼ドラ的展開を見ても心が動かない。だから昼ドラが無くなっても困る視聴者はいないはずです」
肥留間さんはこう説明する。
それに、バラエティーと比べ製作費がかかる。「それならやめちまえ!」という流れになった。昼ドラ枠には肝心の視聴者が少ないので、既に「昼ドラ的展開」という言葉は死語になっているのだという。
フジテレビに2016年3月以降に昼ドラ枠にどんな番組を持ってくるのか話を聞いたところ、
「(昼ドラを終了することも含めて)何も決まっておりません」
ということだった。