フジテレビ系の「昼の帯ドラマ枠」(月曜~金曜、13:25―13:55)が来年の2016年3月で終了するという。52年の歴史に幕を下ろし、これによって民放の昼ドラはゼロになるそうだ。
終了を惜しむ声があがる中で、専門家は、「今は昼ドラを見る視聴者など殆どいない」とし、昼ドラが消えていくのは時代の流れだと分析している。
「ピース」綾部を主演にしても視聴率は取れなかった
フジは平日昼帯の大改革を計画中で、昼ドラを来春で終了させる、という話がちらほら出始めた。フジの昼ドラ枠は「あかんたれ」をはじめ、「愛の嵐」「真珠夫人」「牡丹と薔薇」といったヒット作がある名物枠だったが最近は視聴率が取れず、終了が決まったようだ。
昼ドラは60~70年代、民放各局でブームになり、「昼ドラ的展開」などといった言葉も生まれた。しかし、次第に撤退が相次ぎ、孤軍奮闘していたフジも見切りをつけることになった、ということのようだ。ネットでは悲しみの声があがり、
「いやいや昼ドラは残せよ、あれこそ地味にファンいるぜ」
「フジは切っちゃいけないものばっか切ってる気がする」
「長寿番組潰して新番組初めてもみんな爆死してるよな」
などといった書き込みが掲示板に出ている。
新シリーズ「別れたら好きな人」は15年9月28日から放送が始まり、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さん(37)が主演を務めるというので、かなりの注目を集めていたが、蓋を開けると視聴率には繋がらなかった。物語がつまらないとか、綾部さんの演技が下手だとかという理由ではないようだ。
フジの昼ドラ終了について芸能評論家の肥留間正明さんはこう語る。
「今は昼ドラを見る主婦など殆どいません。終了するのは残念と言っている人たちも懐古趣味からで、残り火の燃えカスのようなものです。というのも昼ドラの役割は既に終わっているからなんです」