皮は丸ごとコラーゲン! コスメマニアにうれしいモノいっぱい
サケの凄さ・その3は、女性にうれしい美肌効果が抜群!ということだ。まず注目したいのが皮。皮のほとんどが、肌にうるおいとハリをもたらすコラーゲンでできている。サケは一定の場所に留まらずに回遊しているので、海の不純物や環境に左右されない。そこで、サケ皮からとれる「マリンコラーゲン」が、牛や豚を原料にしたものより、アレルギー性が少ない、吸収率が高い、など「良質で安全」として化粧品・医療分野で脚光を浴びている。皮にはカルシウムやビタミンB2も含まれているので、捨てずに食べてほしい。カリッと揚げて塩を振るだけで、お酒のつまみになる。
肉に含まれるDMEA(ジメチルアミノエタノール)という成分は、筋肉の弾力を助けて、肌をキュッと引き締める働きがある。脳の集中力を高めるため、プチうつを解消する効果も期待できそうだ。また、頭の部分にあるプロテオグリカンは、最近、「ヒアルロン酸より保湿効果が高く、乾燥肌にイイ!」といわれて、コスメマニアに人気の化粧品の原料成分だ。「キレイ」を意識して、生サケの頭をブツ切りにした三平汁を味わおう。
そもそも、こうした美容成分とは別に、アスタキサンチン自体に美白効果があるといわれる。肌の中の活性酸素を除去して、シミをつくるメラニン色素の形成を抑えてくれるからだ。
美容にも万能パワーを発揮するアスタキサンチンだが、弱点がある。高熱に弱く、サケを焼きすぎると壊れてしまう。ビタミンCと一緒に食べると吸収が増す。そこでビタミンCを含む野菜と一緒に、皮ごと入れたシチューや、ホイル蒸しがオススメ。また、アスタキサンチンは脂溶性なので、ムニエルなどもよい。