「ハロウィン」ブーム、20代女性がけん引
一方、博報堂行動デザイン研究所が2015年10月15日に発表した、東京とアセアン5都市(シンガポール、マレーシア・マレーシア・クアラルンプール、タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタ、ベトナム・ホーチミンシティ)の行動比較調査によると、正月やクリスマス、ハロウィン、母の日などのさまざまな行事のうち、日本では「クリスマス」「ハロウィン」など欧米に由来したイベントへの参加率が高いことがわかった。
なかでも、ハロウィンへの20代女性の参加率は36.0%と突出して多く、この層が最近の日本のブームをけん引している。30代と40代の女性もそれぞれ20%超えている。男性は30代が12.3%と多いことから、ファミリーで楽しんでいるようすもうかがえる。
とはいえ、さまざまな町で開かれるイベントや仮装パーティーには、ちょっと戸惑っている人もいるかもしれない。バレンタインデーやホワイトデーのように、ある業界が旗を振って広がったイベントと勘繰ってしまう人がいても不思議ではない。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、日本にハロウィンの文化が定着しはじめたのは、2000年代後半以降としている。東京ディズニーリゾートが1997年から「ディズニー・ハロウィーン」を開催。少しずつ認知度が上がり、2002年からは来場者がディズニーキャラクターに仮装できるようにもなって、仮装やコスプレを楽しむ人々でにぎわうようになった。
日本記念日協会も、「ディズニーリゾートのPR効果は大きかったと思います」と話している。
ちなみに、映画「アナと雪の女王」が大ヒットした14年は、ブルーのドレスに身を包んだ女性の姿が目立ったが、15年は映画「テッド」や「スター・ウォーズ」「進撃の巨人」「シンデレラ」などのキャラクターをモチーフにしたコスチュームが注目されているようだ。