気軽な絵文字と思って使うと痛い目にも
なお、ファックサインが「タブー」となっている英語圏では、メディアもこれに注目し、
「New iOS 9 emojis will allow Apple fans to give friends the middle finger(アップルファンは新iOSの絵文字で友人に中指を突き立てられるようになる)」(英デイリー・ミラー紙電子版)
「Everyone is downloading iOS 9.1 for the middle finger emoji(中指絵文字のために誰もかれもがiOS9.1をダウンロード)」(英ガーディアン紙電子版)
などと相次ぎ紹介している。
中には、使用する際のマナーを指南するユニークな記事まである。ある記事では、誰かに中指を突き立てることがこの絵文字によっていかに簡単になったかを指摘し、「もし中指の絵文字を誰かに送ろうと思い立った時には、相手がそれを受けるに値する人物かどうかじっくりと考えましょう」と諭している。
絵文字は、LINEのスタンプのように日本の若者の新しい言語とさえいえるほど普及し、気軽に使うことが定着した。一方で、ファックサインの持つタブーさは欧米ほどには浸透していない。今回のiOS 9.1公開で、日本人が冗談半分で外国人相手にファックサインを使うと、思わぬトラブルに発展する可能性は小さくない。