なぜ?「ASCII」サイトがアノニマスに狙われダウン 「反イルカ漁」の攻撃対象「日本のすべて」の現実味

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   KADOKAWAが運営するIT情報サイト「ASCII.jp(アスキードットジェイピー)」が2015年10月23日現在、アクセスできない状態になっている。ハッカー集団「アノニマス」を名乗るツイッターアカウントが、「反イルカ漁」を理由に日本のサイトに対して攻撃を示唆する投稿を行っており、同団体の関与が疑われている。

   しかし、なぜアスキーのサイトが狙われたのかがはっきりしない。ネットにも「なんでアスキーが?」「まったく意味が分からない」という書き込みが相次いでいる。

  • アノニマスを名乗るツイッターアカウントが「ASCII.jp」をターゲットにする示唆した画像を投稿した
    アノニマスを名乗るツイッターアカウントが「ASCII.jp」をターゲットにする示唆した画像を投稿した
  • アノニマスを名乗るツイッターアカウントが「ASCII.jp」をターゲットにする示唆した画像を投稿した

DDoS攻撃が突然始まった

   KADOKAWAによると、「ASCII.jp」に対して一斉にアクセスを殺到させる「DDoS攻撃」が確認されたのは2015年10月22日0時ごろから。その後も断続的に攻撃を受け、23日17時現在もサイトにアクセスができない状態が続いている。復旧の目途は立っていない。

   攻撃しているのは、10月に入って日本政府観光局や成田空港などにも攻撃を繰り返したと疑われているアノニマスとの見方が強まっている。

   アノニマスはツイッターで和歌山県太地町のイルカ漁に反対する運動を展開し、日本の各サイトへの攻撃を呼びかけている。攻撃対象の1つが「ASCII.jp」になったようだ。21日には「Target:Big IT store/IT corporation for JAPAN」「ASCII.jp」などと書かれた画像を投稿した。

   ただ、なぜ反捕鯨運動をめぐって「ASCII.jp」に目を付けられたのかがはっきりしない。

   KADOKAWAの広報担当者は攻撃対象になったことについて、「そういった騒ぎがあることは把握しているが、現時点でコメントはできない。今はサイトの復旧を最優先にしている」とJ-CASTの取材に対して述べた。

   ツイッターなどネット上には

「なぜアスキーがとばっちりを...ただのPC雑誌サイトやで」
「攻撃した意味わからん」
「アスキーとイルカ漁と何の関係があるんだ」

といった声が書き込まれている。

他のサイトの攻撃予告も投稿

   アノニマスは22日夜、ツイッター上であるライターから「なぜアスキーを攻撃したのか。イルカと無関係ではないか」と質問され、こう説明した。

「イルカと関係があるかどうかは問題ではない。イルカ漁について変更があるまで、日本すべてが攻撃対象だ」

   これだけでは、官公庁や空港にまじって「ASCII.jp」が狙われた理由は分からないが、逆に、他にも攻撃対象が広がる可能性があることを宣言しているようにも読める。

   実際、アノニマスはアスキー以外にも「東洋経済オンライン」を攻撃対象とするという内容を23日、ツイッターに投稿している。ただ、23日17時時点で、東洋経済のサイトにアクセスしにくいなどの被害が出ている様子はない。

【10月24日追記】東洋経済オンラインはJ-CASTの取材に対し、一時サイトにアク セスしづらい状況が発生していたと認め、攻撃対象になったことについては「現時点で思いあたる理由はございません」と回答した。

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