初婚で過半数が離婚する米国で「76%が結婚継続中」
イケメンと美女が出会えば、ひと目ぼれしやすく、カップルになりやすい――。そんな2人には、負け惜しみにこんな悪態もついてみたくなるかもしれない。「どうせ結婚まではいかないでしょう」。
ところが、理想のカップルはどこまでも「勝ち組」のようだ。早稲田大学国際教養学部・森川友義教授が、ドラマ「恋愛時代」(読売テレビ、2015年6月18日放送終了)のウェブサイト上で、ひと目ぼれは「決して幻想ではない、否定するのは間違い」と記している。
森川教授は、米国の心理学者アール・ナウマン博士のひと目ぼれに関する研究を引用した。1495人(男性547人、女性948人)を対象に実施されたアンケートでは、ひと目ぼれで結婚した人のうち76%がいまだ結婚を継続中との結果が出たという。米国では初婚同士の離婚率が過半数を超えるが、76%が結婚継続中というのは「びっくりするくらい良い数字」というのだ。統計的には、直感で結婚した方が長続きするということになった。
とは言え、世の中にはイケメンと美女のカップルばかりではないのもまた事実。前出のテキサス大研究チームによると、仮に相手が「高嶺の花」でも、時間をかければ交際につながるチャンスは十分にあるという。実験では、「ひと目ぼれカップル」の方が相手に身体的な魅力を強く感じるとの結果が出たのは確かだが、時とともに相手の第一印象は薄れ、より深く知りあう過程で内面的な相性が重要度を増してくる。中身を磨いてプロポーズすれば、相手が理解を示してゴールイン、なんてことも珍しくないはずだ。