「週刊将棋」休刊でわかった将棋界の危機 「参加人口」激減、棋士収入も大幅ダウン

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「楽しみ方やファン層が変わってきている」

   「週刊将棋」の雨宮編集長に話を聞いてみると、

「実は将棋は過渡期を迎えていて、楽しみ方やファン層が変わってきているのです。だから私は参加人口が数字のように減っている感じはしませんし、むしろ若い人たち増えているのではないかと考えているんです」

と語った。過渡期というのはネットで将棋を楽しむ人たちが増えていることだ。ネット上には囲碁などと比べ将棋の情報が満載で、今回の休刊もネット上の盛り上がりによって速報を謳っていた紙媒体としての役割を終えた、ということなのだと説明した。また、「ニコニコ動画」などは将棋の実況中継に力を入れていて、これまで将棋に縁が無かった若者を取り込んでいる。スマホやタブレットで将棋の対戦を楽しむ人たちも相当な数に増えている。

「こうした若い人たちは専門情報などに今はあまり関心がない状態かもしれませんが、やがては将棋界の屋台骨を支える層として育っていく、そんな期待があるのです」

   雨宮編集長は期待を込めて語った。

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