アルツハイマー病はくい止められる 9年間頑張っている『希望の星』の3つの秘密

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職場とボランティア、2つの社会参加が救世主

   なぜ前田さんが進行をくい止めていられるのか、映像とトークで振り返る。

   秋山さんが「山田さん夫婦はよく努力して頑張っているから、できているんです」と言うと、萩本が「えっ、努力って?」。山本アナ「3つの理由があります。その第1が早期発見です」。東海林教授が「今は進行を遅らせる4つの薬がありますから、早く開始するほど治療効果が上がります」と説明する。50歳の時だ。妻の美保子さんが明日の予定を話しても、翌日、「聞いていない」ということが続いた。「おかしい」と思った美保子さんが病院を勧めると、素直に従った。秋山さんが「診断に連れて行くことさえ難しい人が多いのです」とほめる。

   山本アナ「第2は、進行を遅らせる生活をしていること。それは運動です」。東海林教授がこう補足する。「最近の研究で、1週間に3回、うっすらと汗が出る程度のウォーキングでもアルツハイマーの進行を遅くすることがわかっています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病がアルツハイマー病を進めるという研究もあって、生活習慣病予防をしっかりやることが阻止につながります」。

前田さん「歩かねば! 直そう! という意識で、毎日1時間歩いています」。

   山本アナ「第3は、積極的な社会参加です」。ここで映像が流れる。2012年冬、発症から5年目。前田さんは勤め先の会社に病気を公表した。30年以上働いた鉄道マンで、線路の保守点検をしていた。上司・同僚は理解を示して、社内清掃の仕事に替えてくれた。前田さんが欠かさず持っている物、それはノートだ。ノートを開くと、仕事の段取り、上司の指示などがびっしり書いてある。「60歳で退職する時、おめでとうと言ってあげたい」。美保子さんは35年のキャリアを捨て、通勤の駅まで車の送り迎えを続けた。

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