「ブラックコーヒーを好む彼とは、デートしない方がいいかも?」。オーストリアにあるインスブルック大学のクリスティーナ・サジオグロウ教授は、ブラックコーヒーやトニックウォーターなどの苦みが大好きな人はサディストでナルシストになる傾向が強いという研究を発表した。論文は科学ジャーナル誌「Appetite」2015年9月25日付で受理され、同誌に掲載された。
それによると、サジオグロウ教授は500人の男女に4つの味覚「甘さ」「しょっぱさ」「苦さ」「酸っぱさ」を好きな順に並べるよう指示。合わせて「挑発されたら相手を殴るか」といった性格に関するアンケート調査を行った。
この性格調査では、被験者に「サイコパシー(精神病質)」「ナルシズム(自己陶酔)」「マキャベリアニズム(権謀術数主義)」「サディズム(加虐性癖)」の4つの側面がそれぞれどの程度あるかの判定や、日常生活におけるサディスト傾向をテストした。
すると、「苦さ」を好む人は、4つの側面のすべてに高いスコアを示した。サジオグロウ教授は「ブラックコーヒーなどの苦い飲食物を好む人は、ジェットコースターに乗る行為とつながっており、恐怖や痛みを楽しむ傾向がある」とコメントしている。