「豪雨洪水に耐えた家」の絶賛が一転 「傾きマンション」で「旭化成」への評価

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株価は年初来安値の水準まで急落

   「ヘーベルハウス」といえば、2015年9月10日午後、台風18号などの豪雨によって茨城県常総市で鬼怒川が決壊。その濁流にも流されなかった2階建ての「白い家」が注目されたことは、まだ記憶に新しいだろう。

   洪水で流されてきた付近の住宅2軒や倒木がぶつかっても、傾いたり、倒壊したりすることはなく、2階ベランダに逃げた住民は自衛隊に無事救助されたほか、流されてぶつかった住宅にも人がいたため、「これで何人もの命が救われた」と、この白い家の頑丈さに驚き、称える声がインターネットに相次ぐとともに、この家を旭化成ホームズの「ヘーベルハウス」と特定した。

   ヘーベルハウスの特徴は外壁や床などに「ヘーベル」という建材を採用していること。ヘーベルは軽量気泡コンクリートで、軽くて強度が高く、駅や高層ビルにも使われていて、こうしたヘーベルの性能にあわせた鉄骨構造などが住宅の高い耐久性と耐火性を生み出している。耐震性にも優れているとされ、「ヘーベルハウスが最強だということを知った!」などと、改めて高く評価された。

   そんな高評価もつかの間、横浜市都筑区のマンション杭打ち問題でインターネットには、

「せっかく『ヘーベルハウス』でいい話題になったのになぁ・・・」
「洪水の時、おまえら『旭化成のヘーベルハウスは神!』だった。それが今回のおまえらは『ゴミ!』だ」
「マンションが傾いたら、会社まで傾きますた」
「1か月のあいだで旭化成ブランドが天国から地獄へwww」

といった声が寄せられている。

   ちなみに、ヘーベルハウスへの評価が高まった9月10日の旭化成の株価は914円。それが、同社が謝罪会見を開いた10月20日には年初来安値の694円まで急落した。

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