今日(配信日)は、2015年10月21日。26年前に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で、主人公たちがタイムスリップした「未来」がこの日だ。アメリカだけでなく日本でも記念イベントが開催されるなど、世界中のファンが盛り上がっている。
なかでも話題になっているのは、劇中で予想された「未来」がどれだけ当たっているのか、ということ。「空飛ぶ車」や「ホバーボード」など、当時は未来の発明とされたものが、どれだけ実現しているのだろうか。
テレビ電話や指紋認証、3D映画は実現
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で主人公マーティは、科学者ドクが発明したタイムマシン「デロリアン」に乗って、過去や未来にタイムスリップする。作品冒頭、彼らが訪れた30年後の「未来」が2015年10月21日だ。
スティーブン・スピルバーグさんが製作総指揮を務め、ロバート・ゼメキス監督がメガホンを取った同作には、ユニークな発明品が数多く登場する。すでに実用化されたものもある。
たとえばテレビ電話や指紋認証、3D映画は、すでに日常生活でおなじみだ。浮遊するスケートボード型の「ホバーボード」もテスト段階ではあるが、かなり実現に近づいている。トヨタ自動車のブランド「LEXUS(レクサス)」の企画で開発が進められ、15年8月には磁気のレールの上を走る様子が公開された。
「空飛ぶ自動車」も現実のものになる日が近づいている。スロバキアのエアロモービルが開発中の「エアロモービル3.0」は折り畳み式の翼とプロペラがついていて、14年10月には実際に空を飛んでみせた。同社は17年に発売する予定だと発表している。
出演者たちが答え合わせ
出演者たちも劇中で予想した「未来」について、答え合わせをしている。マーティ役のマイケル・J・フォックスさん(54)と科学者ドクを演じたクリストファー・ロイドさん(76)の対談が、米トヨタのプロモーション動画で実現した。
15年10月14日に公開された動画の中で2人は3D映画や指紋認証が実現したと話す。「(劇中では)まだファックスがあったよ、信じられる?」というフォックスさんに、「あぁ、私は今も使ってるよ」とロイドさんがむっとして見せるなど、ユニークなかけあいが大きな話題になった。
もちろん予想が外れたものもある。自動で犬を散歩させるマシーンや、電子レンジに入れると巨大化する冷凍ピザなどは実用化された様子はない。まだ結果が分からないものとしては、大リーグのワールドシリーズでのカブスの優勝がある。10月21日時点でカブスはナ・リーグの優勝決定シリーズを戦っている真っただ中だ。