乳幼児に多い急性呼吸器感染症、肺炎につながることも
通常、インフルエンザに先行して流行するRSウイルス感染症は、2015年も例年と同じように10月までの報告数は増加傾向にある。国立感染症研究所によると、RSウイルスを病原体とする乳幼児に多い急性呼吸器感染症で、発熱や鼻汁の症状があらわれ、重症化すると気管支炎や肺炎につながることもある。
2015年9月16日現在の患者報告数は、2652例に上る。全体の95%が3歳以下だ。現状では、過去と比べてほぼ同程度の報告数だが、冬にかけて増加する可能性も否定できず、国立感染研は、飛沫感染防止のためのマスク着用や、接触感染を防ぐための手洗いの励行を呼びかけている。
10月に入ってからは、ノロウイルスによる感染症胃腸炎の報告も増えている。今年は新型のウイルスも発生しており、例年より流行する不安はぬぐえない。インフルエンザやRSウイルスと合わせて、しっかりした予防が大切だ。