アンネの日記は「連合国のプロパガンダ」?
そんな一方で、「アンネの日記」はユダヤ人虐殺のホロコースト否認論者などからは、日記の信ぴょう性が疑問視されている。
日本でも2014年4月に、東京都内の図書館で「アンネの日記」や関連書籍が相次いで破られた事件が起こった。この事件では器物損壊容疑などで逮捕された無職の男(36)が、「アンネ・フランク自身が書いたものではないと主張したかった」という趣旨の供述をしていたとされる。
ちなみに、真贋についてはオランダ国立法科学研究所などが1980年代に、インクや筆跡の鑑定結果から本人の著作と結論付けているという。
とはいえ、高須克弥院長の発言は収まらない。
ツイッターでは、
「連合国のプロパガンダ。とにかく枢軸国は人道に反する罪を沢山犯しているから反省させ矯正すべきであると後世の子孫に教育して2度と復習(注:復讐)しないように工作してるんだよ」
と語り、「アンネの日記」が政治的に利用されているとみている。
さらには、
「南京大虐殺もアウシュビッツのガス室での虐殺も同じ構図だ。一方的な又聞き情報は疑うのが科学者の正しい姿勢だよ。僕を納得させてくれたら疑わない」
との持論を展開。中国がユネスコの世界記憶遺産に申請した、旧日本軍による「南京大虐殺」に関する資料が、信ぴょう性が疑わしいにもかかわらず登録されたことに、腹を立てているように見受けられる。
なにしろ、高須院長はこれまでも「ヒトラーは無私の人。ドイツ国民が選んで指示してた。ドイツそのもの」とツイートするなど、その爆弾発言には驚かされるばかりだ。