ガラケーは2007年以来7年ぶりに増加に転じる
それが一転してガラホ市場に参入することになったのは、一定数いるガラケーユーザーを無視できなくなってきたからだろう。2014年(1~12月)の国内の携帯電話全体の出荷台数が減るなか、ガラケーは前年比5.7%増と2007年以来7年ぶりに増加に転じた。こうしたガラケー人気の根底には「スマホは使い勝手が悪く、料金も高い」(携帯大手)という意識が利用者に根強くあるからだ。
ただ、携帯各社とメーカーが進めてきたガラケーの開発も今では難しくなっているため、スマホのOSを活用して見た目も操作もガラケーと同じガラホを開発。ガラケーユーザーをつなぎとめようとauが2月に発売し、6月にはドコモも発売に踏み切ったことから、「スマホの時代が来ると思っている」(宮内社長)ソフトバンクも追随することになったというわけだ。
一方、ソフトバンクは新商品発表会で米グーグルの最新スマホ「ネクサス6P」を国内で独占販売することも発表した。発表会には米グーグルのエンジニアリング担当副社長のヒロシ・ロックハイマー氏も出席してネクサス6Pなどをアピールした。
アップル社との関係が深かったソフトバンクだが、ドコモまでiPhoneを扱うようになり、端末による優位性を示せなくなっている。そこでグーグルとの連係を強化し、アンドロイドスマホにも力を入れていくことで、幅広いユーザーに対応することになった。