おにぎりやサンドイッチを夕方に食べて「分食」を
ひとつの解決策を、管理栄養士が示してくれた。キーワードは「分食」だ。
キヨシさんの場合、帰宅後の夕食は23時と遅い。それなら帰宅前、17~20時に補助的な食事(捕食)をとり、夜遅くの夕食と「合わせ技」で1食分とするのだ。捕食には、おにぎりやサンドイッチといった炭水化物を勧める。素焼きのナッツやシリアルバー、バナナやヨーグルトもよい。コンビニエンスストアで比較的入手しやすいものばかりだ。
おにぎりは発芽米や雑穀米を、サンドイッチも胚芽パンを使ってつくられたものが理想的だという。この方が血糖値の上昇が緩やかなので、太りにくくなるためだ。
捕食をとったら、帰宅後の食事は「炭水化物抜き」がベストで、無理ならご飯は半膳分を茶漬けや雑炊にする。合わせて、豆腐や卵といったタンパク質と野菜が入ったスープのように暖かい汁物が欲しい。逆に揚げ物や炒め物といった脂質の多いメニューは避ける。
うなずきながらメモをとるキヨシさん。「夕方はお腹すかないんだよなあ」「野菜はホント、苦手で...」とボヤキ節もちらほら聞こえてきた。ただ、明るいきざしもあった。「お勧めの食材」として管理栄養士が挙げたきのこ類やワカメ、また野菜でもネギやトマトは大好物というのだ。「これなら余裕で食べられます」と、ようやく笑顔も見られた。
晩ご飯のスタイルを変え、いまだに苦戦している朝食も食べるようにする――。これを今回の宿題として、キヨシさんはチャレンジを約束した。
編集部「夕食メニューの変更は、奥様の協力が欠かせませんね」
キヨシさん「相談してみます。あと、捕食を買う分の『予算確保』も交渉しないと...」
大丈夫ですよ、キヨシさんダイエットに挑戦する夫を、奥様が応援しないわけがありません。でも「予算要求」が通っても、そのお金でお菓子を買ったりしないでくださいね。