発売60年、トヨタのクラウンは手探りで進む 走りの良さアピール、40~50代狙うが...

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中小企業のオヤジといった従来のイメージを一新

   当初はタクシーや社用車が主な使途だったが、高度経済成長とともに徐々に一般の個人客にも普及し始めた。「いつかはクラウンに」の7代目、1983年にはスポーツタイプシリーズが導入されるなど派生車も登場した。ただし一方で、「中小企業のオヤジ車」的なイメージが色濃くなり、ユーザーの高齢化も進んだ。

   そんな状況を打破しようとしたのが、2012年に発売した現行の14代目だ。ピンク色のクラウンの横に立って写真に収まる豊田社長、と言えばピンと来る方もいるのではないだろうか。豊田社長肝いりのプロジェクトで、コンセプトづくりから開発、デザインまで従来の手法を一変。キャッチコピーは「ReBORN(生まれ変わり)」。社用車、中小企業のオヤジといった従来のイメージを一新した。

   とはいえ、現在の多くの若者が「いつかはクラウンに」と思ってくれているわけではないし、トヨタ社内でも高級車レクサスと競合する。これまで累計500万台以上を販売した還暦クラウンの行く末はトヨタも手探りだ。

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