JASRACからエイベックスが離脱  「独占に風穴」となるのか

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「著作権者や楽曲使用者のメリットは未知数」

   もっとも、JASRACは、楽曲を300万曲強も管理しており、これで競争が生まれるかどうかは未知数だ。

   ネット上でも、「まさかJASRAC生き残りのためにavexが助け船を出した形?」「最高裁判決を受けた業界全体としての手打ちだよ」と冷ややかな見方も出ていた。

   また、使用料全体の3割を占めるカラオケなどの演奏権については、JASRACが今後もエイベックスの楽曲を管理することになる。使用料の徴収に労力がかかり、JASRACに頼らざるを得ないためだ。イーライセンスでは、テレビ局からの徴収と同じやり方をしたいとしているが、実現に向けて課題は多いようだ。

   著作権管理の関係者は、JASRACの独占状態がどうなるかについて、こうみる。

「民間事業者の新規参入が出てきたことで、JASRACも今後は管理手数料などを引き下げる可能性もあるでしょう。しかし、競争が進まず寡占状態が続くならば、著作権者や楽曲の使用者になかなかメリットが出てこない恐れがあると思いますね」
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